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ている。当時は、民家の保存は考えていたとしても、茅葺き屋根の集落全体を保存することは、まだ主な話題にはならなかった。時代は大きく変わってきた。茅葺き屋根の家、それが連なる集落は今では希少であり、それらはわれわれの心のふるさととして大きな価値をもってきた。

 

2 調査要項

今回の調査は、青鬼集落の特徴、魅力を再発掘し、評価し、その保存・活用に関して提案することを主な目的としている。つまり、この集落の過去・現在を知り、未来にどう継承していくかを探り構想することである。このためには調査は総合的におこなわれることが理想であるが、とりあえずはつぎの3項目をもうけ、その出発点にしたい。調査項目ごとに調査班をおき、各班は専門の立場から各項目に関して調査を実施する。
1)建物および村並みの調査(建築班)
2)集落環境および景観の調査(環境班)
3)村人の生活および民俗調査(民俗班)

 

各班の調査成果は、後にのべる調査委員会に報告される。調査委員長は、調査成果をもとに青鬼集落の保存およびその活用計画についてまとめ、その成果を青鬼区、白馬村、白馬村教育委員会、白馬村文化財保護委員会など必要な機関に提案する。

 

3 調査関係機関等

今回の調査に直接関係する機関等はつぎの通りである。
白馬村
白馬村教育委員会
白馬村文化財保護委員会
青鬼区
婦人会

 

 

 

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